2008年7月 9日 (水)

いわゆる…超・色男さんのお話

毎年参加させていただいている文学講座、今年は『源氏物語』。

二日間にわたって、桐壺・帚木・空蝉の抜粋という形で読みました。

いつもとても優しい穏やかなS先生の語り口、素敵です。

こういう方のお話は、ずっと聞いていたくなります。

聞いているだけで、ほっこりして、癒されるお話の仕方なんですね。

前回は、アメリカ土産のヤンキースの野球帽をかぶって、

「『蓬生』の巻の絵の、末摘花の邸を訪れる、源氏と惟光の紗の直衣の色合いが

鮮やかで美しくて、こういう綺麗な色のものを着てみたくなって・・・」

初めて着たというユニクロのピンクのシャツ姿。

そして今回は、「前回の服装に私、反省をしまして」、渋いお着物で、

足元はクロックスという。なんとお茶目で可愛いらしい方なのでしょう~(*^_^*)

とてもチャーミングな、某高専の名誉教授でいらっしゃいます。

今回はMYUさんは連れて行かなかったのが正解でした。

だって、源氏物語は18禁だと思う。。。(-_-;;

でもこれは女性が書いたのですよね。

それも十二単を着て長い髪をした、お姫様のような方が。。。

う~ん。。♪今も昔も変わらないのは~・・・ってか。。。(;^_^A

色んなことを考えさせてくれますね、源氏物語。

人生、それだけかい!とか。でもこういう人生もまた楽しいのかも、とか。

この頃のお姫様に生まれてなくて良かったよ、とか。

でもこういうのは地位とお金と権力のある人たちだけの特別な世界で、

一般庶民はもっと清く正しい生活だったはずだと信じたい、とか。

いくらカッコよくても素敵でも、源氏さん、基本的にはタイプじゃないな~(爆)

でもやっぱり面白い、源氏物語。

昔から読み継がれてきたロングセラーですものね。

原文で読むのは難しいけれど、現代文に訳されたのと比べながら、

ゆっくり読む時間をもてたら楽しいだろうな。。

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2008年6月 4日 (水)

『夢をかなえるゾウ』 水野敬也

ちまたで話題のこの本、どんなものかなと読んでみました。

はい、私、実に好みです~、こういう面白さって。。(^_^ゞ

なぜか関西弁のインドの神様・ガネーシャのすばらしい名言の数々、

人としての生き方、良いこと、タメになること、わかりやすく教えてくれてます。

それはもちろんそうなんだけど、それをおいといても、なんていうかな、

私としては、読み物としてもとても面白かったです。

ガネーシャの愛すべきキャラheart04 これがとっても可愛いくって。

神様なのに主人公と取っ組み合いのけんかをしたり、

神様なのにぐうたらだし、いい加減だし、落ち込むし、泣くし、お茶目だし。

それでもやっぱり、ガネーシャの教えてくれることは、とても胸を打ちます。

ガネーシャの、とても神様らしい最後の言葉、泣けました。

「成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。

 ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、

 死ぬほど幸福な日も、 笑えるくらい不幸な日も、

 世界を閉じたくなるようなつらい日も、 涙が出るような美しい景色も、

 全部全部、自分らが味わえるために、 この世界創ったんやからな。

 世界を楽しんでや。心ゆくまで」

で、最後のページでガネーシャが言ってます。

「自分も寄付せんとあかんのちゃうか?」

この本の印税の10%は、慈善団体に寄付されるとか。。

この本読んだら、コンビニの募金箱におつりの小銭を入れたくなるんですね~。

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2008年3月22日 (土)

『きょうの猫村さん 3』

すばらしく猫。きわめて家政婦。むしゃくしゃしたら爪をとげ。

猫村さ~んheart 

やっと第3巻が出る~ということで、しっかり予約していました。

まだ読んでませんが(子供たちは、あっという間に読み終えた)。

ゆっくり読むんだ~cat

ていうか、既に2巻の内容を忘れてしまったので、まずは2巻から読み返そう(爆)

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2008年3月 6日 (木)

『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』井村和清

見たいテレビ番組や映画なんかを録画したら、「いつでも見れる」って安心して、

そのままほったらかしになっちゃうことってよくあるんですよね。

ビデオのハードディスクにだいぶそんなのがたまってきたので、整理してました。

ずい分前に録画したままだった、吾朗ちゃん主演のこの番組。

本の中の文章そのままと思われる、吾朗ちゃんのせりふがとても心に響いて、

原作を読んでみたくなり、図書館に行ったら、奥の書庫から出してきてくれました。

この本が出版されたのが昭和55年、当時話題になったのは覚えていますが、

私は読んだ事がありませんでした。

闘病記物、というイメージしかなかったんですが、そうじゃないんですね。

井村さんはご自分の意思でバプテスマを受けられたクリスチャンなのですが、

ある意味、これは聖書のような本だなと思いました。

ご自分の罪や弱さなんかも包み隠さず書かれていて、苦境にあっても

何も恨まず、すべてのことに感謝しながら最後を迎えられる姿勢。

お医者さんだから、沢山の人の生死を見つめられ、そのまなざしはいつも優しく、

暖かく、謙虚で、こんな立派な方が若くして亡くなられたなんて、本当に残念です。

病気が直ることがイコール病気に勝つこと、ではないんですね。

「最後まで病気に勝ち、みんなに感謝しながら静かに去っていかれた。

 立派な患者さんであったと思います。」という表現が印象的でした。

本当に聖書のように、どこをめくっても、心の支えになり、

自分が恥ずかしくなるような言葉ばかりで、何度も読み返しました。

で、ずっと手元に置いておきたくなったので、ネットで注文してしまいました。

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2008年1月28日 (月)

『苺をつぶしながら』 田辺聖子

田辺聖子さんの本、久しぶりに読みました。

おもしろかったです~~~。いや~とってもおもしろかった。

でもこれは、男の人が読んでも、よくわからない感覚かもしれないですね。

女性、それもとにかく一度は結婚したことのある女性には、たぶんとても

「ああ、そういうの、わかる、わかる~」っていう感覚だと思います。

文章もとってもやんわりのったりまったりしてて、気合が入ってなくて。

歴史小説とかハードボイルドとか本格ミステリーとか、

きちんと、かたくて、筋の通った文章がお好みの方には

「なんじゃこりゃ~わけわからん~」かもですが。

主人公のデザイナー・及里子さんと元夫・剛さんの、駆け引きを楽しむような

大阪弁の会話がとってもいいです。及里子さんがとってもかわいいです。

気持ちは関西のイントネーションで読みました。いや~おもしろかった。

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2007年12月 8日 (土)

『小学五年生』 重松清

タイトル見ただけで買ってしまいました、これ。

帯には「人生で大事なものは、みんな、この季節にあった。」

小学5年生の男の子を主人公にした短編ばかりが17編。

まだ全部は読んじゃってないんですが。重松ワールドです~♪

懐かしくて切なくて愛おしくて、どれも胸がキュンキュン。

転校とか、家族の病気とか、友達とのけんかとか、異性にドキドキしたりとか、

毎日が事件の連続の小学生の毎日も、悩み多きものだったなあ。

水たまりの中の車のオイルの虹を運動靴の先でつついてみたり、したよなあ。。

重松さんの描くさりげない表現の積み重ね、どれも、そうそう♪って思いながら。

今日、長女の眼科(コンタクトの定期健診)に付き添っていって、待ってる間に

待合の椅子で読んでいたのだけど・・・失敗でした。

『ケンタのたそがれ』や『バスに乗って』あたりで、涙がぽろぽろ(T_T)

人の目のあるところで読むべきじゃなかった~。。でもやめられなくて、

眼科でハンカチ握り締めながら、すんすん言いながら本を読む私って(^_^;;

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2007年9月25日 (火)

伊良部先生

奥田英朗さんの伊良部先生シリーズ第3弾、

『町長選挙』を遅ればせながら読みながら考えた。

もし伊良部先生を演じるなら、どんな役者さんがいいかなと(私はヒマ人か)。

前、ドラマで阿部ちゃんが演じていたけど、やはりあの容姿。

どんなに立派に変人を演じてみても、あのカッコよさがどうしても邪魔をする。

伊良部先生とは全然別人でありました。容姿端麗も時として罪なのね(罪ではない)。

もともと、読みながら「西田敏行さんのイメージだなあ」と思っていたんだけど、

年齢的なものがちょっと厳しいかもしれない。

という訳で、最近目をつけている人がいる(私に目を付けられても)。

ドランクドラゴンの塚地さんなんですね~。私、この人、好きなんですね~(*^_^*)

はねトびの豚地クリニックの豚地先生を見て、おおお、伊良部先生じゃん!

と感動したのでありました。

今度ドラマ化するなら、塚地さんだな~(あんたは監督かいっ!)

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2007年8月11日 (土)

『あやまりたいの、あなたに』 内館牧子

お相撲とドロドロドラマのイメージの内館牧子さんのエッセイ集。

「週間朝日」に連載されていたものに加筆されたものとのこと。

さすが脚本家さんだけあって、物事の視野が広くて面白かった。

さばさばとして、冷静でさっぱりした感じの文章で、

あまり女性っぽく感情に走らない、でもかわいい部分のある方だと思った。

とても同感した名言があったのでそれを。

「磨かぬ美女より磨いたブス、磨かぬギャルより磨いた年増」

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2007年7月14日 (土)

『赤い指』 東野圭吾

一気に読んでしまったけれど…むなしい話じゃ。

この家族、全員なにものじゃ~~全く、この親にしてこの息子あり。

ドラマにもなった『白夜行』でもそうだったけど、罪を犯してしまった後、どう対処するか。

彼らは何とか隠そうとして、嘘に嘘を重ねていき、罪を重ねていく。。。

最初の時点ですぐ正直に訴え出て、謝罪して反省して、きちんと裁いてもらう方が、

よっぽど楽な選択だと思うのだけど。

たとえ人にばれなかったとしても、自分が一番、自分の罪を知っている。

自分の犯した罪をちゃんと罰してももらわず、息を潜めて、

罪悪感を抱えたままで生きる人生なんて、私は嫌だな。

「私がやっちゃいました、ごめんなさいっ m(__)mm(__)mm(__)m !!」

って言っちゃって、罰を受け、自分に出来る限りの償いをして生きていきたい。

これは仕事をやっていても思うことなんだけど、私はどうも性格的に

人よりかなりミスの多い人間に思う(爆)。 つくずく思う。。。

で、いつも心がけていることは、そのミスを隠してはいけないってこと。

気付いた時点ですぐ、自分のやらかした事を白日の下にさらし、

「すみません、こんなことやっちゃいました」と報告し、指示をあおぎ、

自分の出来る範囲の処理をし、謝って反省して、2度と同じ事をしないこと。

たぶんこんな私の性格も受け継いでいるに違いない(ごめんね)子供たちにも

よく言っていることなんだけど、失敗したり間違ったりは、人間なら誰にでもある。

やってしまった事、おきてしまった事はもう取り返しがつかない。

ただその後、絶対嘘をついたり、隠したりしないで、正直に言って謝ること。

一度嘘をついたり隠したりすると、どんどん嘘をつかなければいけなくなるし、

それがばれた時、もう人は全く信用してくれなくなるから。

『白夜行』を見ながら、「今からでも遅くないよ、正直に言った方がいい」と

何度も思った。まず最初に隠したこと、それがすべての根源。

『赤い指』も、なんとか息子の罪を隠そうと恐ろしいことを考える両親。

選択が間違っている、あなた達のすべきことはそんなことじゃない。。。

読後感がまたすごく不快になりそうな話だったけど、

一番最後のエピソードで少し救われた感じがした。

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2007年3月18日 (日)

『車椅子から青空がみえる』 松上京子

静岡新聞にエッセイを書かれていた松上京子さんの本を2冊、

図書館で借りてきました。

バイク事故で脊髄を損傷して、車椅子生活を送りながら、単身アメリカ留学、

結婚、出産、カヌーに出会ってカナダのユーコン川を下ったというパワフルな女性。

なんと、私と同い年です。。

一体どんな強靭な精神を持つ方なのかと思って読み始めたら、「私は弱虫だ」と。

やっぱり、いきなりこんな風になれたはずはないんですよね。

事故にあった当初は、生きる意欲をなくして、泣いて、落ち込んで、神様を恨んで。

それでも立ち上がって前向きに生きはじめられたのは、

この方の真っ直ぐな心の持ち方せいじゃないかと思う。

ひねくれず、甘えず、謙虚に反省し、感謝すること。

障害のあるなしに関わらず、こういう方だからこそ、

周りに素晴らしい友人やパートナーに恵まれ、家族にも愛され、

いざ何かあったら、いつでも手を差し伸べてもらえる方なんだと思う。

彼女のご主人がまた良い。彼女曰く、マイペースでちっとも優しくない、らしい。

事故の直後、車椅子を前に呆然とする彼女に「よしよし」するのではなく、

「そんなもん、すぐ慣れるよ」とあっさり言われたらしい。

本に出てくる写真も、きっとこれがご主人なんだろなって思うんだけど、

寄り添っている写真は一枚もなくて、彼女の後ろの方にぼやっと写ってたり、

後姿で向こう向きに歩いていたり。。。

「そばにいてほしい」ではなく「そこらあたりにいてくれたらいい」関係なんだって。

そしてお母さんがまた良い。生きる意欲をなくしている娘に、

「手術代も入院費も払ったし、新しいベッドも買った。

お金かけたんだから、今頃死にたいとか言われても困る。

死ぬんだったら、事故の時にさっさと死んでおいてもらわないと。

色々使った分、元とってもらうから。」

泣いたり、落ち込んだり、悩んだりしながら、こういう人達に支えられて

少しずつ成長していく。健常者だって障害があったってそれは同じ。

私もこんな風に誠実に、うつむかず振り向かずに生きていきたいと思う。

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2007年3月 1日 (木)

『幼な子われらに生まれ』 重松清

いわゆるバツイチ同士の結婚で、2番目の奥さんとその連れ子である

ふたりの娘たちと「普通の幸せ」な家庭を築こうとしてきた37歳の男性が主人公。

下の娘が幼稚園、上の娘が小5になった時、奥さんのお腹に赤ちゃんが出来て…

というところから物語が始まる。

読み始めて、どうも出てくる人物達のどれもが好きになれなかった。

新しい家族のために自分の気持ちを抑えながら、何だかもやもやした

苛立ちを抱えながらも、淡々と毎日をやり過ごす主人公。

何も相談もなく最初の子供をおろしてしまったり、

次に生まれた子を連れて、突然家を出て行ってしまった元の奥さん。

なんだかとっても男性に依存してのみ生きているって感じの今の奥さん。

子供や奥さんに暴力を振るうという最もサイテーと思える、今の奥さんの元夫。

義理のとはいえ父親にむかって、反抗的でさげすむような態度をとり、

小さくて何も知らない妹には、意地悪して苛めて、

お腹の大きくなったお母さんにまで暴力を振るうようになる長女。

なんだこれは~また家族がどんどん破滅へ向かってゆく~~。。

と落ち込みながら暗く重い気持ちで読み進んだのだが。

後半、最後の1/4辺りから涙が止まらなくなった…(T_T)

あれだけヒックヒックと泣きながら本を読んだのも久しぶりかも。

最後には、登場人物のすべての人が愛おしくて、愛おしくて。

あのどうしようもない暴力元夫さえ、「この人だって、ホントは…」って思えた。

どんな人だって、その人なりの色んな思いで、一生懸命、不器用に生きている。

上手に自分を表現出来ないけれど、本当は心優しい人たちそれぞれの

苦悩や葛藤が、とても切なく描かれている。

さすが重松さん、すっかりやられました~(T_T) 

読後感も最高、重松作品の中でもとても感動的な名作だと思いました。

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2007年2月24日 (土)

『名もなき毒』 宮部みゆき

宮部さんの現代ミステリー。おもしろかった♪

『理由』とか『模倣犯』のように重~く暗~く絶望的な結末ではなく、

怖いし哀しいんだけど、なんだか雰囲気が全体的にほんわかしていて

結末に少し救いがある。これは登場人物のキャラによるものと思う。

読んでいて気が付いたんだけど、どうやらこの話には前作があるらしい。

検索してみたら、『誰か』という作品。お~読んでない~~~。

読まねば。というか、また読める~♪また会える~杉村さんに♪

宮部さんの現代ミステリーにはとても沢山の登場人物が登場して、

例えほんの脇役でも、その一人ひとりが丁寧に描かれる。

殺される人も殺す人も、そこに至るまでの生い立ちから人となりから、

その事件の結果、影響を受ける家族・親戚・友人・近所の人まで

全部の人が個性をもってその事件に関わるところが好きだ。

で、この話の主人公の今多コンツェルン・広報室の杉村さん、

この人、私はとっても気に入った。

きっと女性が描く主人公だからだろうな、

男性作家にこのタイプの主人公はこんなに上手く描けそうにないように思う。

強くもなく、権力もなく、決してヒーローになれなくて、

だけど家族や友達をとても大切に思っていて、

関わりのない人にでもついおせっかいを焼いてしまってピンチになるという。

なんというか…母性本能くすぐりタイプ?

いや~~~とっても好きです、杉村さん。

奥さんに怒られて、夜中にお詫びのケーキを買いに行くところなんか、大好き♪

『誰か』では、杉村さんが今多財閥の会長の娘さんとの

いわゆる「逆玉結婚」に至るあたりのところから読めるようなので、

読むのが楽しみです~(何を目当てにミステリー読むやら)。

ぜひこの魅力的な登場人物達のままでもっと続編を書いていただきたいものだ。

出来ればシリーズ化して欲しい。

その場合、杉村さんは決して私立探偵などにならず、

今多コンツェルン広報室の一サラリーマンのままでいて欲しいのです。

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2007年2月14日 (水)

『きょうもニコニコ日和』

静岡新聞の夕刊で連載されていた、松上京子さんのエッセイが昨日で最終回。

子育ての特集ページに掲載されていたのだが、

毎回、とても心温まるお話を読ませていただいた。

この方は20代の時にバイクの事故で車椅子の生活になりながら、

アメリカ留学、恋愛、結婚、出産、育児…ととても前向きに生きている方だ。

健康な体でも、ちっぽけなことに大きな不平不満を抱えて、

自分の足元にある幸せに気づかずに生きている人が多い世の中。

この方のエッセイを読むと、自分の幸せをしっかり感じて、かみしめて、

感謝して生きなければと思う。

本も出されているので、今度読んでみよう~♪

最終回は、薪ストーブの暖かさに包まれた夜のひとときのお話だった。

本文より抜粋…

『何度も何度も「おかあさん」と呼ばれながら

私は少しずつ成長し、子供は大きくなっていく。

私、おかあさんになれてよかった。』

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2007年1月30日 (火)

『エイジ』 重松清

なんとMYUに先を越された本。

「怖かったよ~」と言っていたので、お、小4には早すぎる内容だったか (-_-;

先に読んで止めとけと言ってやれば良かったか (-_-;

…などと後悔しつつ読んだのだけど。

うん、怖くはなかったぞ。内容的にも小4でもOKかと。

くどいようだが『疾走』はいかん、『疾走』は…

読後感が良かった。こういう風に終わってくれなくっちゃね、やっぱり。

くれぐれも『疾走』はいかんよ、『疾走』は…(しつこい)

街を騒がす連続通り魔犯が同じ中学のクラスメートだった、という話。

この話のおもしろいのは、その子がなんでそんな事をしたかとか、

その子の家庭環境とか心境とか、そういうことは最後まで一切書かずに、

周りの人の反応や及ぼす影響のみが描かれているというところ。

14歳という多感な時期に、隣の席に座っていた子がそんな事をしていたら…

今まで新聞とかテレビの中の出来事と思っていたことが

現実に自分達の身の廻りで起きる。

冗談で笑い飛ばしていたのに、被害者を目の当たりにする。

その時、先生は、親は、近所の人は、クラスメートたちは…

とても考えさせられる、読み応えのある作品だった。

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2007年1月20日 (土)

静岡新聞の朝刊の小説

24日から石田衣良さんの『シューカツ!』というのが始まるそうな。

就職活動プロジェクトチームを立ち上げる大学生たちの奮闘を描く…

とのことで、おもしろそう。

実は今連載中の森村誠一さんの小説は…途中で挫折した。

ちゃんと途中までは読んだんだよ、途中までは。

でもじぇんじぇん興味ない分野なもので、私にとっては全く面白くなくて。

新聞小説っていう毎日の小さな楽しみがまた復活してくれそうで嬉しいな♪

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2007年1月 9日 (火)

『ふつうがえらい』 佐野洋子

佐野洋子さんといえば、かの『100万回生きたねこ』や『おじさんのかさ』等で

有名な童話作家の方なのですが、この本はご本人曰く、雑文だそうで。

短いエッセイが満載のこの本、とてもおもしろかった。

哀しい事も辛い事も苦しい事も、生きていくうえで経験するさまざまな出来事を

明るく、前向きに、元気いっぱいに踏みつけて歩いてゆく姿勢。

女々しくないのにとても女性らしくて、共感出来る部分が沢山あり、

何度も読みたいって感じです。文体も、とっても好きだな~。

失敗したり恥ずかしかったりする時、元気をもらえる本ですね。

ほれほれ、そんなことでいちいち落ち込んでられないよ~って。

他に『がんばりません』『ラブ・イズ・ザ・ベスト』というのもあるらしいので、

全部揃えることにしよう~~~★☆★

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2007年1月 5日 (金)

『地下街の雨』 宮部みゆき

年末年始に読もうと思って、図書館で制限いっぱいまで借りてきた内の一冊。

短編ばかり7作入った、かなり前に出た本です。

ミステリーあり、ホラーっぽいのあり、しみじみ系あり、恋愛系ありで、

どれもなかなかおもしろく、軽~く読めました。

私がこの中で一番好きなのは『勝ち逃げ』かな。。。

設定にちょっと無理が感じられないではないが、読後感が良かった。

でもやっぱり宮部さんは長編の方がいいなあ~。

また何か長いのにチャレンジしよう。

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2006年12月21日 (木)

『わたしのいもうと』 松谷みよ子

次女が学校で先生に読んでいただいて、もう一度読みたいと図書館で借りてきた。

絵本なのだけど、この本、以前本屋さんで何気なく立ち読みして、

思わず泣いてしまった…という思い出が(大変に迷惑な客)。

松谷さんのところに届いた一通の手紙をもとに書かれたお話で、

いじめのお話なのだけど、『絵本平和のために』というシリーズの一冊になっている。

「自分より弱いものをいじめる。自分とおなじでないものを許さない。

 そうした差別こそが戦争へつながるのではないでしょうか。」あとがきより

今日の夕刊には、岡崎のホームレス襲撃事件の主犯格の男が逮捕という記事。

この殺人事件には、14歳の中学2年の男子生徒が3人も関わっている。

人の痛みや苦しみがわからない人間というのは、

自分の体や心の痛みや、悲しみの感覚も麻痺しているのだろうか。

弱いものや傷ついたものをかわいそうだと思うとか、

他人を思いやったりする心というのは、

もともと生まれながらに人間が持っているものではないのだろうか。

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2006年12月13日 (水)

ねこむし

ねこむし

フィルコンで東京に行った時、お留守番の次女へのお土産に買った「ねこむし ①」。

これがとてもヒットで、すごく気に入ってくれた。

ずっと2巻以降を欲しがっていたのだけど、普通の本屋さんではついぞ見かけず。

東京駅にずらりと並ぶキャラクターショップの中のお店で買ったので、

集いに行った帰りに捜してみたら、あった、あった、これこれ♪

ラスカルのお店の中に見つけて、②~④をまとめて買ってきた。

すごい発想だよ~、ねこむしだなんて。

あと、ねんどだの、やきとりだののキャラクターがまた、いいんだな。

漫画(絵本?)なんだけど、何度も読み返してはつい頬が緩んでしまうのだ~。

なんだかとっても癒される、ねこむし♪

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2006年11月 4日 (土)

『見張り塔からずっと』 重松清

図書館の文庫本コーナーで、重松さんの初期の短編集を見つけた。

3つの話、その3つ共が、閉塞感に満ちた暗くて重い家族の話。

どの話も「お~い、いい加減にそこから抜け出せよ~!」と言いたくなった。

どの人たちも大変な問題や心の痛みを抱えて生活しているのだけれど、

私には自分の気持ちの持ち方ひとつで変えられる状況のような気がする。

不運な事故や心を傷つけられるような出来事は、誰にだって色々ある。

それはとても悲しいことだけれど、その事で「自分はなんて不幸なんだ」と

思ってしまうことの方が、むしろ自分を不幸にするように思う。

人を羨んだり、恨んだり、妬んだり、その方がより悲しい。

誰になぐさめてもらうより、他のことで憂さ晴らしするより、

結局は自分自身の問題。

自分の力で自分の気持ちを整理して、何とか折り合いをつけて納得しなければ。

そうしなければ、そこからいつまでも抜け出せない…。

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2006年10月15日 (日)

『最後の家族』 村上龍

私は本を読むスピードがとても遅いのだが、これは一気に読んでしまった。

引きこもりやDVを扱った村上龍の作品ということなので、

結構エグイ場面が続出なのではないかと恐れていたのだが、

全くそういうことはなく、崩れかけた家族の再生…というより、

家族それぞれの新たな自立と出発の物語で、読後感がとても良かった。

同じ出来事を、4人の家族(父・母・娘・息子)の目を通して

それぞれの思いをそれぞれの言葉で語る、という手法も面白かった。

普通、小説を読む時は、自分も主人公の立場に立った見方をしてしまうから。

なるほど、当たり前のことだが、父には父の立場があり、母には母の事情があり、

娘には娘の思いがあり、息子には息子の苦しみや悩みがあるんだ。

この小説は、救う・救われるという人間関係を疑うところから出発していて、

誰かを救う事で自分も救われる、という考え方が自立を阻害する場合がある、

ということにも驚いた。

精神保健福祉センター、心理カウンセラー、セラピスト、弁護士など、

今まで自分の関わったことのない分野の人々が沢山出てきた。

実は私にはそういう職業をもつ友達もいて、どんな事をしているのか聞いても、

実際のところ今まで、なんだか漠然としていてよく判らなかったのだが、

なるほど、こういうお仕事だったのね。少しだけど、わかった気がする。

他人を救いたいという欲求と、支配したいという欲求は、実は同じだ、

自分は救われる事がないという思いが、他人への依存に変わる、

この辺りは目から鱗の考え方だった。

では、自分はこれからどうすればいいのかという問いの答えが、

「一人で生きていけるようになること。

 それだけが誰か親しい人を結果的に救うんです。」

そして最後、模索しながらもそれぞれの生き方を見つけ、皆で暮らす家はなくなり、

ばらばらに生活しながらも、自立して生き始めた4人が久しぶりに集まる場面。

父親が、照れながらうれしそうに言う「おれの、家族なんだよ」

…っていう言葉は、とても感動的だった。

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2006年10月 1日 (日)

「きょうの猫村さん2 」

「きょうの猫村さん2<br />
 」

漫画なんだけど。

長女が一巻を買ってきてから、我が家で大ブームを巻き起こした本。

待望の二巻が出て、今度は私が買ってきた。

「ネコムライス」「オニ子おじょうさま」「くねくね」等の

多くの流行語を我が家にもたらした。

先日、某SMAP番組を見ていたら、

なんと「きょうの猫垣さん」というコントをやっていた〜!

娘と、「エプロンがたてむすびじゃないね」などと

通な(?)コメントを述べあったのだった。

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2006年9月 3日 (日)

『理由』 宮部みゆき

遅ればせながら直木賞受賞作、読んでみました。

発行年を見てみると、うわ~もう10年前かあ(図書館で借りてきた)。

宮部さんのミステリーはおもしろいと思うな~。

犯人捜しより、そこに描かれる人間像が興味深い。

しかし、いつも登場人物がめちゃくちゃ多い、

しかもちょこっとかかわってくる人のすべてが

その父母、祖父母の世代の歴史まで遡るものだから、

読むスピードの遅い私は、途中で誰が誰だったか忘れてしまって

何度も前にもどっては「これって誰のおばあちゃんだっけ?」

「このお姑さんのお母さんってのは、確か…?」と読み返さねばならない(爆!)

読み終えた時には何軒もの家の膨大な家族物語を読んだ事になるのだ。

かの『模倣犯』の登場人物も、あの分厚い2冊分、ハンパじゃなかったものなあ。

でもすごい面白かったな~、これ。よくこんなこと考えられるなあ。

家の競売だの、占有屋だの、私の知らない世界が色々あるのね~。

また最近、宮部さんの新しいミステリーが出たらしいので読んでみようかな。

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2006年8月 3日 (木)

ある本屋さんの実情

次女の誕生日プレゼントを選ぶ時、「大きな本屋さんに行こう」と

本人を連れて一緒に浜松の本屋さんまで出かけた。

『怪異百物語』、これは1~5巻まであるのだが、去年の誕生日に

姉から2巻をもらって読んで、面白かったらしく気に入っていた。

あまり他の店では見かけなかったのだが、たまたまこの書店で発見!

しかも、丁度持っている2巻を除く、残りの1、3、4、5巻が揃っていた。

次女は即「これにする!えっ、全部いいの?えっ、詩集もいいの?」

「いいの、いいの。お誕生日なんだからば~んといこう、ば~んと!」

買って帰って、長女にその話をしたところ、

「えっ、それってどこの店?」「浜松の…云々」

「えっ、それって私が去年買った店だ。

 あの時は5巻揃ってて、一番面白そうな2巻だけ買ったの」

じゃ…それからそのまま売れなかった残り4巻を、一年後に私が買ったって訳?

え~、しかもそんな寂れた小さな本屋さんの話じゃなくて、

あんな場所にある、いつもかなりの人でにぎわっている本屋さん。

なんというか、感慨深い事実であった。

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2006年7月20日 (木)

『胡姫』 井上靖

毎年、公文の先生が主催されて誘っていただく文学講座。

最初は自宅に講師の先生を招いてやっておられたのが、毎年人数が増え、

18年たった今では会館の一室を借りて行われる。私が参加するのは3年目。

最初の年は『蝉しぐれ』の藤沢周平、去年は石垣りんさんなどの詩の世界を、

今年はもうすぐ生誕100周年の井上靖についてお話を聞けることになった。

元沼津高専の先生だったこの講師の先生の語り口調が、

静かで落ち着いていて、なのにお茶目で、とても興味をそそられる。

今日教えていただいた『胡姫』は井上靖の短編で、あまり知られていないそうだけど

この先生のお気に入りで、ぜひ広めてゆきたいと講義しているんだとか。

美しい人間を低い声で語る、というのが良い文学だそうだ。

声高に「悲しい」とか「好きだ」とか「幸せだ」とかいう言葉は使うものではないと。

そしてこのお話には2人のとても美しい人間が描かれている。

一人は、真面目で努力の人で、笑わず気難しい皆から恐れられている伯父さん。

もう一人は、貧しく美人でもなく田舎娘だけれど、とても気遣いのある純粋な胡姫。

講師の先生の解説のおかげで、自分で読むだけでは読み取れない部分、

小さな言葉や表現に隠された作者の意図に気づかされる。

最後に胡姫が帰りの電車賃を借りた訳。

主人公の知らないところで伯父さんと胡姫が年賀状をやりとりしていたこと。

そうだったのかと…。

来週はまた井上靖の短編で『通夜の客』をお話して下さいます。

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2006年6月30日 (金)

『象の背中』 秋元康

Nさんの掲示板で話題に上ったこの本、読んでみた。

「女性からみたらどう思うのかな~」とおっしゃってましたが…

率直な感想…こんな人の奥さんじゃなくて良かった(爆!)

自分勝手にも程がある。不誠実だし、我侭だし、女性にもルーズだし、

自分を思ってくれる人に甘えまくりで、人の気持ちを理解しない。

余命宣告はそういう生き方の免罪符にはならないんだよ~!

バキッ!!(←マジャがマイクを投げた音)

私が奥さんだったら一番情けないのは、まず事実を告げてくれないこと。

これは優しさでも愛でも何でもなく、ただ言う勇気がないだけじゃんね。

結婚式で誓うじゃないのよねえ、

「病める時も健やかなる時も…死がふたりを別つまで…」って。

絶望するなら一緒に絶望したいし、一緒に悩んで、最後まで一緒に。

それと子供にも先に勝手に言っちゃうし。あんただけの子供ちゃいまっせ~!

いくら大きくなったとはいえ、話すなら二人で相談してからちゃんと話したい。

ほんっとに、こういう人って…世の中そんな甘いもんやありません。

でもラスト近くになるにつれ、「あ~全く、仕方ない人だなあ」と思いつつ

少し許せるようになったりして。この奥さんももうそういう境地なのかな。

う~ん、こういうのって、ある意味、男性の憧れなのかなあ。

NSPのアルバムで言えば『瞬』ですね~。

この人のとった行動で共感出来るのは、残された時間の過ごし方で、

色んな人に逢いに行って、言いたかったことを告げたりするところ。

私も同じ状況になったら、今まで暮らした思い出の場所を訪れて、

迷惑にならない程度に色んな人に会って、色んな話をしたいと思う。

最後の方の場面はとてもリアルだった。

秋元さん、こういう経験されたことあるのかな?

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2006年6月25日 (日)

『ガンに生かされて』

飯島夏樹さんの本、図書館で借りて読み終えた。

自分が読んだ後、私にも読むのを薦めてくれたのは次女。

この方のことは知っていたし、少し読んだこともあったんだけど。

次はこの人の『天国で君に逢えたら』を読むと言っていた。

なんだかな~…私はきっとこの子の本当のところの気持ちは

わかってないんだろうな。永遠にわかってあげられないのかも。

私には今も両親ともに健在だもの。

小さい時に親を亡くすっていうのは、どんなものなのか。

ごめんね。

飯島さんのブログ、今も奥様が書き続けていらっしゃいます。

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2006年4月15日 (土)

『「死への準備」日記』

N友さんのSさんにお借りした、千葉敦子さんの本、読了。

朝日ジャーナルに連載され、以前、天野くんも読んでいた…

という理由で読んだのだけれど。すごかった。びっくりした。

ニューヨークに住む独身のジャーナリストの千葉さんが、

乳癌の手術後の癌の再々発を知ってから、お亡くなりになるまで

日記形式で綴られた、病気や仕事や生き方に対する考えや思い。

癌の闘病記や、ご家族の書かれた本など結構読んだのだけど、

…この人のはすごかった。なんて厳しく、強い人なんだろう。

自分の病気や死について、こんなに客観的に冷静に見つめられるなんて。

抗癌剤の副作用に苦しみながら、絶望せず、決して誰にも甘えず、

最後まで自分らしく、しゃきっと前を向いて堂々と歩いていった千葉さん。

「声を失ったからといって、世界が崩壊したわけではないのだ。」

「私の病気は非常に深刻で、涙にくれている場合ではないのだ。」

「私は『死を見つめる』よりも、『死ぬまでをどう生きるか』のほうに

 ずっと関心がある。」

「私には感傷に浸っているひまはない。」

「ただ死なずにいることと、生きることとは同じではない。」

「私に『5年先の計画』はないけど、来週の計画も

 今日の予定もいっぱいある。」

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2006年4月11日 (火)

『空中庭園』

この間読んだ、なんていうタイトルだったっけ、

色んな作家の短編を集めた本の中にあった角田光代さん、

面白かったので、これ遅れ馳せながら読んでみた。

一つの話の流れを、登場人物それぞれの観点からながめる

というのが面白かった。立場変われば、思いもそれぞれ。

私はあの実家のお母さんというのが気に入った。

わりとこういう、今風の核家族の話に、お年寄りって登場しないように

思うのだけど、実際はそうそう、こういう風に存在感大きいと思うし。

この実家のお母さんの存在感、すごくわかるなあ~。

皆に迷惑がられ嫌がられつつも、実は

その存在がかかせない人って、いるのよねえ。

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2006年3月26日 (日)

『ブラック・ティー』

山本文緒さん、初めて読んだ。

これはすべて「月刊カドカワ」に掲載された短編を

集めた作品集で、さらっと読めてしまった。

この中の第8話「ニワトリ」。

これが我が家の長女を彷彿とさせて(^_^;)

本人にも読ませてやろうともくろんでいる。

以前に読んだ重松さんの「チマ男とガサ子」(?)だっけの

ガサ子も、彼女の将来を予感させる女の子だった。

これは、読んだ本人も認めたのだ。さて。これは?

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2006年2月26日 (日)

「アフターダーク」

あの人が好きだったそうなので…実は今更、初めて読んでみた、村上春樹。

私、誰かが「好き」とか「良いよ」というものに興味ひかれる方で。

それが好きな人ならなおさら「あの人が好きなんて、どんなのかな」と思う。

音楽なら、とりあえずちょっと耳に馴染むまで聴いてみる、

本ならとりあえず1、2冊は読んでみる。

そして「アフターダーク」、感想は…う~ん、結局これ何が言いたい?

わかんね~~。読むのは読みやすかったんだけどな。

あ、色々出てきた音楽関係の歌手とか曲名とか全然わかんないので

それは全部読み飛ばしてしまったのだけど(^_^;)

ん~あの人は全部知ってるんだろな、こーいうの。

しかしそれを抜きにするとしても、

いや~結末の釈然としない小説は、私はどうも受け入れ難いよ。

「で、結局どうなったのよ?」と突っ込みたくなる。

同じ村上さんなら、私は龍さんの方が好みかも。

いや、しかし一冊だけ読んで判断するのはいけないな。

もうちょっと、この方の有名どころを何冊か読んでみよう。

恩田陸さんも、あの人が好きだって言ったから読んだんだけど。

恩田さんのも、とてもおもしろいと思ったのもあれば、

全く意味不明で、理解不能なのもあったしな~。

う~ん、天野くんはこういうのが好きだったのね…。

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2006年1月30日 (月)

「サウスバウンド」

今まで、ブログの「カテゴリー」を何があろうと全部「日記・コラム・つぶやき」に

統一してきたんだけど、物は試し、初めて「書籍・雑誌」にしてみた。

さて、どういう影響というか、違いがあるのだろうか。

奥田英朗の「サウスバウンド」読了。

1部での雲行きが、重松清の「疾走」を思わせて、やばいなと思った。

「疾走」は家の娘と同級生の主人公の運命の悲惨さ、あまりの落ちて行き方、

救いようのない結末に、むなしくなってしまったので。

でも両親が信念を持っているかどうかの違いなのか、こちらの主人公は

落ちて行かず、かと言って、決して普通の子のような、

いわゆる普通一般の道は歩めないのだけれど。

2部の、奥田さんらしいはちゃめちゃさが好きだな~。

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