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2014年3月 8日 (土)

『痺れる』 沼田まほかる

まほかるさんワールド全開の短編集でした。

どんよりした雰囲気とおどろおどろしい狂気を感じる怖さ、

だのに滑稽でなんだかおかしくて、

ひんやり切なくて寂しくて哀しくて、

だけど愛おしくてなぜかほのぼのとしている。

9つの作品、どれもがハッピーエンドではないのに、

というかむしろ罪を犯したり主人公の期待通りの結末にならなかったりと

アンハッピーエンドの話ばかりなのに、

なぜかこの人の作品は読後感が全く悪くなくて、これは一体どういうこと?

相反するものを当然のように同居させて生きている普通の人間、

時に歯止めがきかなくなったり罪を犯してしまったりする人間、

それをどうしようもない愛おしいものとして

温かな哀れみの眼差しで見つめているような作風の方だなと思います。

主婦や会社経営などの経歴と一緒に「僧侶」が並んでいるのが

この方の小説を読むとなるほどと感じるところです。

独特の感覚をお持ちなので、ちょっと抵抗があるかもしれないけれど、

私の好きな作家さんのひとりです。

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