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2013年10月10日 (木)

『あの夏、少年はいた』 川口汐子・岩佐寿弥

この本を手に入れてから、ゆっくり何度も読み返しています。

テレビで偶然この番組を見て感動したのが2006年のこと。

http://soup-in-the-morning.cocolog-wbs.com/nekoyobi/2006/09/post_609d.html

http://soup-in-the-morning.cocolog-wbs.com/nekoyobi/2006/09/__7625.html

再放送を見たいと思っていたけれどそれも叶わず、

私の心の中で見た夢のような、まるで幻のように思っていたおふたり。

ネットでさがして本を手に入れることが出来て、やっぱり夢じゃなかったんだ、

実在のおふたりの奇跡のような往復書簡だったんだと。

戦時中の小学4年生の夏、ほんの3ヶ月ほどの時間を一緒に過ごした

教生の先生に初恋をした岩佐少年。

時が流れ、70歳になった彼が見たNHKの24年前の再放送番組の中に

偶然この汐子先生を見つけ、思い切って出した分厚い手紙から物語は始まります。

70歳の彼と80歳の先生、けれどまるで少年と少女のような

初々しく瑞々しい感性を持ち続けている、奇跡のような往復書簡。

お二人ともが年を重ねるごとに自分を高める生き方をされていて、

文章がまるで詩のように美しく、謙虚でありながら情熱的で、

ありふれた、いわゆる手垢のついた表現がなく、

知的でウイットに富んでいて、思いやりに溢れ可愛らしくて。

共通の思い出をたどる旅が一緒にできる人を得ることの素晴らしさ。

うらやましいほどに美しく、正直で、まっすぐなおふたり。

今回この本を読んで、実に個人的なことですが、自分との関わりの多さにも

何かこれだけ惹きつけられる不思議さの理由のようなものを感じました。

汐子先生のご実家が京都の植物園の近くだということ。

今の奈良女子大に学ばれ、教生に行かれたのはその付属小学校だったこと。

その後ご結婚され、ずっと姫路市に住まわれていたということ。

どの場所も私にとって、馴染みのあるところです。

手紙は、最後にふたりが再会するところまでで終わっています。

約束の待ち合わせ場所は、姫路駅の改札を出て階段を降りたところ。

お手紙を読みながら、当時の姫路駅のその場所が目に浮かぶようでした。

だけど、あれ?北口?階段のあったのは、南口のはずじゃ?

やっぱり汐子先生、北口と南口を間違えられていました。

それに気付いて泣きそうになりながら、

往復はがきを追っかけて出して訂正されるところがホントに素敵です。

電話じゃなくて、往復はがきだなんて・・・(*´ェ`*)

(これもそれぞれ、往復はがきの「往」「複」として収められています)

私の理想の恋愛バイブルのような本に出会えたこと、これもまた奇跡のよう。

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