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2006年7月20日 (木)

『胡姫』 井上靖

毎年、公文の先生が主催されて誘っていただく文学講座。

最初は自宅に講師の先生を招いてやっておられたのが、毎年人数が増え、

18年たった今では会館の一室を借りて行われる。私が参加するのは3年目。

最初の年は『蝉しぐれ』の藤沢周平、去年は石垣りんさんなどの詩の世界を、

今年はもうすぐ生誕100周年の井上靖についてお話を聞けることになった。

元沼津高専の先生だったこの講師の先生の語り口調が、

静かで落ち着いていて、なのにお茶目で、とても興味をそそられる。

今日教えていただいた『胡姫』は井上靖の短編で、あまり知られていないそうだけど

この先生のお気に入りで、ぜひ広めてゆきたいと講義しているんだとか。

美しい人間を低い声で語る、というのが良い文学だそうだ。

声高に「悲しい」とか「好きだ」とか「幸せだ」とかいう言葉は使うものではないと。

そしてこのお話には2人のとても美しい人間が描かれている。

一人は、真面目で努力の人で、笑わず気難しい皆から恐れられている伯父さん。

もう一人は、貧しく美人でもなく田舎娘だけれど、とても気遣いのある純粋な胡姫。

講師の先生の解説のおかげで、自分で読むだけでは読み取れない部分、

小さな言葉や表現に隠された作者の意図に気づかされる。

最後に胡姫が帰りの電車賃を借りた訳。

主人公の知らないところで伯父さんと胡姫が年賀状をやりとりしていたこと。

そうだったのかと…。

来週はまた井上靖の短編で『通夜の客』をお話して下さいます。

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